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広報担当者におすすめの勉強会・交流会とは?参加メリットや探し方、事例を紹介

広報PR担当として新たに業務を始めた方や、さらなるスキルアップを目指す若手担当者、そして「ひとり広報」として奮闘している方にとって、自身の基礎を見直したり、他社担当者との交流を通じて活動を客観的に振り返ったりする機会は非常に貴重です。

先輩や上司から学ぶことももちろん大切ですが一歩外に出て勉強会やセミナー、コミュニティに参加することで、新しい知識や人脈を得られ、自身の業務に新たな視点を持ち込むことができます。本記事では、広報PRのスキルアップに役立つ場をいくつかピックアップしています。

広報PR勉強会はスキルアップ・交流の場

勉強会

日々の広報PR業務以外のほか、勉強会やコミュニティに参加しようと考えるのは、自らのスキルを成長させ、さらに大きな挑戦をしたいときかもしれませんね。多くの知識や経験が共有されるコミュニティで、さまざまなナレッジを習得するだけでなく、仲間との出会いもあります。

ベンチャー企業やスタートアップでは、自身だけが担当者の「ひとり広報」となることも少なくないでしょう。だからこそ、社外で同様の課題や悩みを持った相手と、同じ目線で相談し合える場は貴重です。互いに刺激を受け、情報のインプットとアウトプットができる機会は逃さないようにしましょう。

また、広報PR担当者同士のつながりが広がることで、他社と協働して企画を練ったり、イベントを開催したりしやすくなります。自社の力だけでは掲載が難しいメディアにも、他社とともに動くことで提案の幅が広がる可能性もあるでしょう。広報PRに関する資格については、こちらの記事で紹介しています。

広報勉強会・交流会の種類

勉強会や交流会にはさまざまな形式があり、それぞれに特徴とメリットがあります。目的に応じて活用形式を選ぶことが、学びと交流の質を高めるポイントです。それぞれの特徴について解説します。

オープン型(誰でも参加可能なセミナー・勉強会)

オープン型は参加ハードルが低く、広報初心者でも気軽に学べる点がメリットです。業界全体の最新トレンドや基礎知識を効率的にキャッチアップでき、他業種の参加者と交流できるため多角的な視点を得やすい場でもあります。

ただし、参加人数が多く個別の深い関係性を築きにくい場合があるため、情報収集を主目的に参加するのがおすすめです。初めて広報勉強会に参加する人や、幅広い情報を得たい人に適した形式です。

クローズド型(会員制・招待制のコミュニティ)

クローズド型は、参加者が選抜されているため情報の信頼性や密度が高いのが特徴です。参加者同士の信頼関係が築かれやすく、実務に直結するリアルな課題や解決策を安心して共有できます。

また、継続的な関係性を前提とすることが多く、長期的な人脈形成やパートナーシップ構築にも有効です。

ただし、参加条件が厳しい場合や会費が発生する場合もあるため、自分のキャリア段階や目的に合っているかを検討する必要があります。

オンライン型(ウェビナー・Slackコミュニティ)

オンライン型は、時間や場所を問わず参加できる柔軟性が強みです。ウェビナー形式であれば全国どこからでも最新の広報ノウハウを学べ、SlackやFacebookグループなどを活用したコミュニティでは日常的に情報交換ができます。

参加コストも比較的低いため、頻繁に学びを得たい人に向いています。対面しないことから参加者との関係が浅くなりやすい傾向にあるため、積極的に発言や質問を行い、自分の存在感を示すことが重要です。

オフライン型(リアルイベント・懇親会付き交流会)

オフライン型は、対面での交流によって信頼関係を築きやすいのが最大の強みです。名刺交換や懇親会を通じて、長期的な関係構築につながりやすく、深いネットワーキングを求める人には最適です。直接的なコミュニケーションだからこそ得られる生の情報も多く、SNSには載らない裏話や実体験を聞けることもあります。

一方、移動時間や参加費用がかかるため、得られる成果を明確にイメージして参加することが大切です。

勉強会・交流会の探し方と選び方

自分に合った勉強会や交流会を見つけるには、目的を明確にし、複数の情報源を活用することが重要です。目的や、継続的に参加できる形式を選ぶことで、より効果的にスキルアップと人脈形成を実現していきましょう。

PR関連団体やプラットフォームを活用する

日本パブリックリレーションズ協会などの業界団体や、PR TIMESのようなプラットフォームが主催する勉強会は、信頼性が高く実務に直結する情報が得られるのが特徴です。参加者層も広報担当者に特化しているため、交流の質も高くなりやすいです。

また、団体主催のセミナーは継続性があるため、定期的に参加することで知識のアップデートと人脈の維持を両立できます。初めて勉強会に参加する場合は、こうした公式性のある場に参加することから始めるのがおすすめです。

SNSやイベント情報サイトで探す

XやLinkedInなどのSNSやイベントサイトは、最新の勉強会や交流会を探すのに有効な手段です。SNSでは参加者のリアルな声や感想も確認できるため、イベントの雰囲気や学びの質を事前に把握できます。

特に広報分野はトレンド変化が早いため、最新情報をキャッチするにはSNSを日常的にチェックすることが効果的です。

参加する際には、主催者の信頼性を必ず確認し、自分の目的に合っているかを見極めて参加することが大切です。

社内・取引先からの紹介を受ける

信頼できる社内の先輩や取引先から紹介された勉強会は、自分の業務に役立つ可能性が高く、質の高い学びが得られることが多いです。すでに参加経験のある人から紹介を受けることで、安心感もあり、初めてでもスムーズに参加できます。

また、紹介を通じて得られた場では、関係性がある程度保証されているため、参加者同士のつながりも深まりやすいのが特徴です。積極的に周囲へ情報を聞いてみるのも、質の高い場を見つける近道です。

目的に合った形式(オンライン/オフライン)を選ぶ

勉強会を選ぶ際は、自分が学びたいテーマや得たい成果に応じて形式を決めることが重要です。短時間で効率的に知識を得たいならオンライン、深い人脈形成や濃い議論を求めるならオフラインが向いています。両方を組み合わせることで、学びとネットワーク構築のバランスを取ることも可能です。

参加の負担やコストも踏まえ、自分にとって継続可能なスタイルを選ぶことで、長期的にスキルとつながりを強化できます。

PR TIMES主催の勉強会・セミナー

「勉強会」「セミナー」「コミュニティ」など、学びの場を指す言葉だけでも複数の呼称があって迷ってしまうものですが、PR TIMESの勉強会も知識の定着に役立ちます。ここからは、PR TIMESの勉強会を3つご紹介します。

PR TIMESオンライン勉強会

PR TIMESでは、お悩みに応じた無料勉強会を開催。「①配信ネタ編」「②作成編」「③サービス説明編」「④振り返り編」の4つのテーマから、関心に合わせてご参加いただけます。

基本的にPR TIMESでプレスリリースを配信している企業・団体向けの勉強会ではありますが、導入を検討中の広報PR担当者も参加可能です。

参考:【オンライン開催】PR TIMES 勉強会

PR TIMESカレッジ

「オンライン以外で担当者と交流もしてみたい」と思う広報PR担当者には、学びとつながりをコンセプトにしたコミュニティイベント、「PR TIMES カレッジ」への参加もおすすめ。2018 年2月よりスタートし、過去9回の実施で延べ4,500人にご参加いただいています。

広報PRに第一線で関わる当事者のほか、普段は「PR」や「広報」視点の話をすることが少ない「行動者」が登壇し、より幅広くPRについて考える講演内容も特徴です。参加者向けに、広報PR担当者やメディア関係者と交流できる「交流会」も設けていますので、コネクションづくりにも活用できます。

参考:4年で200万人。ドズル社に学ぶYouTube時代におけるコアファン獲得のヒント|PR TIMESカレッジ Vol.9~第一部~
参考:『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』で話題!三宅香帆さんに学ぶ、魅力を言語化する技術|PR TIMESカレッジ Vol.9~第二部~
参考:鈴木おさむ氏が1000名の広報担当者に贈る『世の中に「刺さる」方法』|PR TIMESカレッジVol.8~第一部~
参考:企業における広報PRの価値を知る|PR TIMESカレッジ Vol.8~第ニ部前編~
参考:メディアが語る「刺さる企画」のつくり方|PR TIMESカレッジ Vol.8~第ニ部後編~
参考:「毎週100超の新商品を生む」ヒットメーカーファミマの企画|PR TIMESカレッジ Vol.8~第3部~
参考:日経ビジネス編集長磯貝氏に学ぶメディアとのコミュニケーション|PR TIMESカレッジVol.8~交流会・東京会場~

PR TIMESユーザー会

PR TIMESをご利用いただいている企業、メディア関係者をゲストにお招きして、話題の広報PRの裏側、メディアの見解を直接聞ける場を提供。広報PR活動に活かしたり、メディア視点で企業や事業をどのように捉えているかを学んだりできます。

また、講演の後は広報PR担当者同士のつながりの場を生む交流会も実施しています。業界ごとの悩みや広報PR体制の課題など、共通点がある方々と語り合い、相談し合える時間です。

参考:PR TIMESユーザー会レポート一覧

広報勉強会・交流会に参加するときの注意点

勉強会や交流会に参加する際は、マナーやルールを守ることが信頼構築の第一歩です。安心して情報交換できる場を維持するために、自分の行動が参加者全体の信頼関係に直結している意識を持ちましょう。次に、具体的に注意しておきたいポイントを解説します。

営業目的での参加は避ける

広報勉強会や交流会は、知識や人脈を共有する学びの場であり、営業活動を行う場所ではありません。営業目的で参加すると、他の参加者の信頼を損ねるだけでなく、主催者からの評価も下がりかねません。本来の目的を意識し、自分の学びや情報交換に集中する姿勢を持ちましょう。

結果的に信頼を得られれば、将来的に自然な形でビジネスの機会につながることもあるため、まずは「学び優先」の参加姿勢を大切にしてください。

発言や質問は建設的に行う

参加者同士の交流を深めるためには、発言や質問の仕方も重要です。自分の知識を誇示するような発言ではなく、場全体が学びを得られるような質問や意見交換を意識することが求められます。

例えば「御社ではどう対応していますか?」といった実践的な質問は、多くの参加者にとって有益です。双方向の対話を意識することで、自分の存在感を示しつつ、場全体の価値を高められます。

守秘義務や情報共有のルールを意識する

勉強会や交流会では、企業の具体的な事例や戦略など、機密性の高い情報が共有されることもあります。そのため、外部への口外は禁止とされるケースが多く、ルールを守らないと信頼を失うリスクがあります。情報を得た場合には自社内での活用にとどめ、SNSなどで不用意に発信しないよう注意が必要です。

守秘義務を遵守する姿勢は、自分自身の信用を守るだけでなく、コミュニティ全体の持続性にもつながります。

広報勉強会・交流会を活かすためのポイント

学んだ内容を実際の業務に活かしてこそ、勉強会や交流会への参加は価値を持ちます。最後に、勉強会や交流会を活かすためのポイントについて解説します。

ポイント

得た知識を社内で共有・実践に落とし込む

勉強会で得た知識を個人の学びで終わらせず、社内に共有することが重要です。共有することで組織全体のスキルが底上げされ、広報活動の一貫性も高まります。例えば、学んだSNS運用のノウハウをマニュアル化して全員で活用することで、属人化を防ぎ効率的に成果を上げることが可能です。

インプットをアウトプットにつなげる習慣を持つことが、自社の広報力を確実に強化します。

人脈を活かして情報交換を継続する

交流会で得た人脈は、継続的に連絡を取り合うことで真の価値を発揮します。イベント後にお礼を伝えたり、定期的に情報交換を行うことで、信頼関係を維持できます。

特に、同じ業界内の仲間とは長期的に課題や成功体験を共有できるため、相互に成長し合える関係を築けます。人脈を単発で終わらせず、資産として育てる意識を持つことが大切です。

登壇や発表で自らも発信者になる

勉強会に慣れてきたら、自分自身が登壇や発表を行う立場になるのも有効です。発表することで自らの知識を体系化でき、他の参加者からのフィードバックを得ることで新たな学びが生まれます。また、発信者として認知されることで業界内でのプレゼンスが高まり、キャリア形成にもプラスに作用します。

学びを一方向で終わらせず、アウトプットを通じて自分もコミュニティに貢献する姿勢が求められます。

勉強会でスキルと人脈を広げよう

広報PR担当者が集まる勉強会やセミナーに参加することで、スキルや知識はもちろん、参加者との交流を深め、人脈を広げることができます。多くの関係者とつながりながら仕事を作っていく広報PR担当者にとって、外部のコミュニティで出会う仲間の存在は重要です。

また、勉強会やセミナーと一言にいっても、さまざまな形式、内容があります。自分に向いていそうな雰囲気や学習内容にあわせて、参加するコミュニティを選んでみること自体が、よいきっかけになりそうですね。

<編集:PR TIMES MAGAZINE編集部>

広報勉強会やセミナーに関するQ&A

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『PR TIMES MAGAZINE』は、プレスリリース配信サービス「PR TIMES」等を運営する株式会社 PR TIMESのオウンドメディアです。日々多数のプレスリリースを目にし、広報・PR担当者と密に関わっている編集部メンバーが監修、編集、執筆を担当しています。

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